企業と雇用者の関係を穏便にする就業規則について

就業規則を知る

世の中にはない企業もあるという

何事にもルールというものは必要です、遊びにしても労働にしてもそう。どんなことをするにしても一定限度を守らない人は基本的に常識のない、公衆の面前なのに、なんて見方をされてしまう傾向にあると個人的に考えています。羽目を外したくなることもあるでしょう、または時々によっては働きたくない、遊びたくないと思ったりする日もあるのが人間なので、必ずしもルールが通用するわけではない。しかしそういう時こそ規則というものを定めておけば無用のトラブルに発展することもありません、自由が実は楽ではないと言われる由縁はこうしたところにあるからだ。なにせ自由と言っても、解釈の仕方は人によって千差万別、定義としての範囲にしても途方も無いくらい乖離しています。なので人のいうところの自由というものを尊重ばかりしていると、後から自分が痛い目にあってしまったりといったこともあります。

特に労働している時、それこそ企業を統括している幹部クラスの責任者以外の人から会社でこんなことをしても平気だ、などと甘言を吹きこまれて痛い目にあったという経験はないだろうか。筆者は一度経験したことがある、ただそれを教訓にして人の言うことを絶対信用せずにきちんと裏付けをとってから行動したほうが無難だと思うようになった。何せその時吹き込まれた内容も、冷静になって考えてみればそんなこと許されるものではないだろうとわかった時には、躍らされていた自分が情けなくなる。

一企業、業界や職種は問わなくても必ず存在する就業規則というものについて、きちんと働き始める前に目を通していますか?今の御時世、文字ばかりで構成されているものを読むのは辛いなどという人もいるだろう、また小難しい内容など読みたくないと嫌がっている人もいるかもしれませんが、まずやってはいけないことです。就業規則を読むというのは、その会社で働く際に必要な情報がつめ込まれたツールです。それをきちんと把握しているかどうかで、会社で無用なトラブルを引き起こすこともありません。内容が分からないといったこともあるなら、一度上司ないし責任者へと質問をするようにしよう。

ところがだ、本来なら誰もが雇用される時に一度は必ず目を通すことになる、もしくは話として聞かされることもあるはずの就業規則が存在しないという企業が存在しているという。にわかに信じられませんが、事実のようだ。

就業規則を拝見するとき

正規・非正規のどちらかで雇用されるにしても、必ず一度は拝聴することになる就業規則。その存在そのものがない会社を信じようという人がいるのもどうかと思いますが、ないところにはないそうです。個人的にはそんな会社に勤めたいとはとても思わない、把握していながら勤めている人は自由がウリだからいいんだ、などと安直な方向で考えているのかもしれませんね。これまで色々なところへと働いてきたつもりだが、何処へ行っても最低限のルールとして定められている就業規則は存在していました。

確かにあまり考えたくない内容が記されていることもありますが、そこに書かれている内容をきちんと把握しているかどうかで、その会社での勤務がキチンとしているのかどうか、そういった事を知ることも出来るのです。もちろん実際に働き始めてみないと分からないこともある、特に飲食店のような業界全体がブラックすぎる暗雲に包まれていたりと、そもそも就業規則が機能していないなんてところもあったりします。こうした問題に関しては解決するとしたら就業規則以前に業界としての体質を変えないと駄目だったりするので、必ずしもルールがルールとして作動しなかったりもする。

しかしだからといって会社のルールを知る必要はないと決めつけてはいけません、そんなことをして困ったことになるのは後にも先にも自分だからだ。

特に多いのは

こうした就業規則にきちんと目を通していないがために、一番被害を受けやすいのは何だかんだで学生が一番多いと思う。一概に言えたわけではない、社会人として働いている人たちの中にも就業規則を働く前にはろくに読みもしないでそのままに放置していた、なんてケースもあるかもしれない。後者についてはいいとして、前者に関しては社会人経験という意味では絶対的な経験値不足が否めないため、企業にとっては都合の良いコマとして見るものです。

こう言っては何だが、学生アルバイトなどほとんど家畜同然の扱いをされてしまうこともあります。特にアルバイト率が高くてシフトを回している飲食店業界で働いている、もしくは経験した事がある人はよく知っているはずだろう。筆者もそんな飲食店業界でアルバイトをしていた時期もあったが、一時期は特に酷かった。それこそ就業規則を読むこともなかった年齢の頃、働いていたアルバイト先から連日シフト変更を連続的に繰り返し行われ、一時期は5日連続で10時間勤務(深夜まで)をしていたこともある。休憩はあったのでまだ良い方だったが、それでもシフト変更を当日になって急遽行う日が毎日続いていたので、疲労困憊状態まで追い込まれたものだ。そんな時に時間変更の連絡が来た時には、適当にあしらって時間変更に応じかなかったこともある。

たまにこちらが休みを申請したにも関わらず、出勤しろと強要された事もあったが、その時責任者の口から出てきた言葉は、

『お前が休みなんか申請するから、俺が休めねぇんだから出ろ!』

というものだ。そんなこと知らんわい、内心そう思いながら応じることはありませんでした。こうした行動をすればいいのですが、学生にすればそんな行動の選択肢をとっても問題ない、などという結論に至る事は殆どありません。言ってしまえば、ルールというものを把握していないがために利用されているといった面が一番高いのです。

重宝されているように見えますが、雇用している側にすれば就業規則をまともに読みもしない学生アルバイトなど使い捨ての消費物と見なしているのが大半だ。

知っておこう

こんなことも経験したことがある、本来出勤しないはずの日に出勤して欲しいという要請はよくあることだが、それを社員ではなくアルバイトが指示する、なんてことを行う店舗もあった。本来そういったシフト管理も社員たる責任者が行わなくてはならないはずなのだが、多分要請してきた当人も勘違いしていたのだろう。こちらとしても元々あった予定を繰り上げられなかったので断りを入れると、そのことについて逆ギレされてしまう。後々責任者に確認してみたところ、本音のところは出勤する必要はないと考えていたので応じなかったのは別に問題ではなかったことを知った。

アルバイトが戦力として機能していればそこはかとなく権力も生じるものだが、就業規則的に見ればアルバイトでも準社員としての立場を任されているものでなければ執行していい権利も限度がある。ちなみに言えば件の人物はその立場に付くことを断っていたりするため、色々突っ込みどころがあるなぁとその時感じていたのものだ。

就業規則というものがあってもたまに問題が生じる場合もあるが、それでも大半を理解していれば不利な状況に際しても盾にすることは出来る。そんな理屈が罷り通ることは社会ではありえない、などと反論する人もいるかもしれませんが、そういう話ではない。就業規則、記載されている内容全てに目を通さなくてはならないが、やはり最低限知っておきたい内容だけでもインプットするようにはしたい。

これから先働くことになる会社の就業規則を調べる時、どんなことに注目して見ていけばいいのかをここからは考察していこう。